ダビデはたて琴と祈りをもってそうしました。
レビ人は神殿でそうしました。
イエスは亡くなる前、短くそれをしました。
パウロとシラスは牢屋で足かせに掛けられながらそうしたのです。
復活した油そそがれた者たちは、エホバの王座の前でそれをします。
何のことですか?
エホバへの賛美の歌です。
もちろん、わたしたちは皆、聖書中のこうした模範に倣いたいと思います。
でも、どのように歌うのでしょう?
どんな方法で?
歴代第一 15章を読んで、賛美の歌をどのように歌うか見てみましょう。
歴代第一 15章16節。
「ダビデはレビ人の長たちに 、歌の楽器、弦楽器、たて琴、シンバルを使う歌うたいである、彼らの兄弟たちを配置して」
次に注目してください。
「高らかに奏でて歓びの声を上げさせるようにと言った」
この聖句は無言で口パクをしたと書いていますか?
イエスがそうされている場面を想像できますか?
この聖句は、聖書を小声で朗読する時のように、ぶつぶつ、つぶやくように教えていますか?
いいえ、「高らかに!」です。
明らかに、熱心に歌うよう励ます聖句です。
皆さんは以前の歌の本の裏表紙に、そうしている場面の挿絵があったのを覚えておられるでしょう。
レビ人たちが歌っている場面でした。
彼らは声を張り上げて歌ったのです。
実際、口は大きく開けられ、扁桃腺が見えるほどでした。
良い模範ですね。
考えてみてください。
世界中の大勢の人が、歓びにあふれて歌っています。
賛美をお受けになるにふさわしい方、エホバへの歌であれば、なおのこと熱心に歌いたいと思うのではないでしょうか?
では、ここでビデオを見ながら、エホバの民が賛美の歌にこめてきた、彼らの思いの歴史を振り返ってみましょう。
エホバへの歌を愛しています。
個人的にわたしを強めるものです。
歌によってエホバのお名前を賛美できるのは、素晴らしいことだと思います。
歌うのはあまり上手ではありませんが。
鳥も歌いますが、エホバへの賛美は歌えません。
犬も猫もそうです。
人間だけが歌をもってエホバを賛美できるのです。
「使徒たちの活動」の書の例をよく考えます。
使徒 16章で、パウロとシラスが牢屋にいる時の様子です。
こうあります。
「真夜中ごろ、パウロとシラスは祈ったり、歌で神を賛美したりしていた。そして、囚人たちも、それを聞いていた」
明らかに、彼らは歌うことによって、むちで打たれた背中の痛みが和らいでいました。
わたしたちも歌う時、霊的に強くなれます。
初期の頃、讃美歌が用いられていました。
その後、兄弟たちは独自の歌を作り、1冊の本にしました。
1944年に、「王国奉仕の歌の本」が発行されました。
50万冊が印刷され、その6年後の1950年に、新しい歌の本「エホバに賛美の歌」が発表されました。
多くの兄弟たちは、「どうしてこんなに、すぐ変わったんだろう?」と不思議に思いました。
もちろん、「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」が、その年に発表されたからです。
何十年にもわたって、たくさんの歌の本が発行されてきました。
それは常にわたしたちの崇拝の一部でした。
歌の本に関するビデオをご覧になって、こう感じられたことでしょう。
「新しい歌の本は、いつ発表されるんだろう?」
歌の本の作製に携わっている兄弟たちは、統治体の期待以上に真剣に、考え抜いて奉仕してくれています。
しかし、様々な難しい問題にもかかわらず、新しい歌の本は1年以内に発表できそうです。
実際、1年よりもっと早く発表できます。
それは今です!。
統治体は新しい歌の本……。
だましているつもりではありません。
新しい歌の本、「喜びにあふれてエホバに歌う」を発表します。
SOJJ の本ですね、ハード兄弟。
この新しい「喜びにあふれてエホバに歌う」は、3つの形態、楽譜付きの普通版、大文字版、歌詞のみの大文字版で手に入れられます。
英語版の電子ファイルをダウンロードできます。
10月3日月曜日からできるようになります。2日後です。
jw.org、ものみの塔、オンライン・ライブラリー、JW Libraryからダウンロードできます。
でも、いつから新しい歌の本で歌えるのでしょう?
1月の最初の週から、今から3か月後に、全ての英語会衆の集会で歌えるようになります。
さらに、統治体はこの新しい歌に関連して、新たな調整を加えたことをお知らせします。
歌詞を映像で見られるようになります。
この年次総会でも、地区大会でもそうでした。
本やタブレットを手に持ってうつむきながら歌う代わりに、頭を上げて喜びにあふれてエホバに歌えました。
今後、会衆の集会でもそうできるようになります。
この歌の本は電子的形式で手に入れられるとお伝えしましたが、皆さんの多くは、電子機器を用いて出版物を活用されていますね。
褒められるべきことです。
組織の資産を有効に用いておられます。
でも、印刷版が欲しい場合はどうしますか?
会衆を通して依頼することができます。
もう間もなく、全ての英語会衆と他の幾つかの言語の会衆で、この点に関する支部からの手紙が読まれます。
新しい歌の本の印刷版は、普通版であれ大文字版であれ、改訂版「新世界訳聖書」と同じく、グレーのデラックス・カバーでできています。
歌の本も聖書も、とても美しいですね。
印刷版を用いる人は素晴らしい「グレーの双子」をお楽しみください。
英語に関して話してきましたが、他の言語はどうでしょうか?
現在、他の言語でも翻訳を行なっています。
間もなく、他の言語でも手に入れられるようになるでしょう。
実際、膨大な数の言語があります。
それらの言語でも1年以内に発表できるでしょう。
今回もだましていませんよ。
さらに詳しい情報は間もなく知らされます。
では、新しい歌の本に関してさらに興味をそそる話をしましょう。
まず、それぞれの歌の内容、そして本の構成です。
でもこう思われるかもしれません。
「レット兄弟が扱って、スプレーン兄弟がこの話をしないのはなぜだろう?」
お気持ちは理解できます。
わたしも同じ気持ちです。
しかし、統治体の成員すべては、エホバへの賛美の歌を心から愛しています。
もちろん、ある兄弟は他の兄弟より歌が上手です。
週日の集会で、みんなの前で歌を歌う割り当てがないことにホッとします。
兄弟たちに耳栓をしてもらいたくないですから。
でも、心から扱います。
歌の内容について考えましょう。
興味をそそる点として、統治体は幾人かの作詞家に歌を作ってもらうのではなく、作詞作曲のチームを特別に作り、この奉仕に割り当てました。
統治体は直接チームを監督しました。
例えば、歌のテーマを決めるに当たり、より集会や大会、野外奉仕に関連したものになるよう調整しました。
メンバーは新しい歌を作るために一生懸命働きました。
ご存じのとおり、改訂版「新世界訳聖書」は、たくさんの語句や表現を変更しています。
一例としてシェオル、胤、辛抱強さといった語があります。
「辛抱強さ」は「忍耐」、「愛ある親切」は「忠節な愛」、「定めのない時」は「永久」「永遠」などに変わりました。
別の点として、教理面での精錬が歌詞に反映されています。
一例として、エホバのお名前の意味が一層理解され、より広い意味で「ならせる」ことがおできになります。
さらに、歌の中で助言をしないよう努力が払われました。
歌っている時に助言されているような感じがして、気まずい思いをされた方もおられるかもしれませんが、そうしたことをしないようにしました。
別の点として、幾つかの誤解を招くような表現を歌から除きました。
例えば、現在の歌の中で独身の兄弟姉妹が寂しく感じるという表現があります。
それも除きました。
さらに、覚えておきたい点として、新しい歌の本で歌う歌詞のほとんどは、現在の歌詞から調整されています。
以前の記憶で歌うと、何度も詰まってしまうでしょう。
本の構成についてお話しします。
歌は主題によって分けられました。
15のカテゴリーに分けられ、本の目次に載せられています。
最初の12の歌は「エホバ」というカテゴリーに分けられ、エホバへの直接の賛美、お名前、ご性格に焦点を合わせています。
「集まり合う」というカテゴリーでは、集会や奉仕で励まし合うことについて、「神のような特質」というカテゴリーでは、ガラテア 5章22, 23節に基づく、神の霊の実に焦点を合わせています。
それは聖書に載せられている順と同じようにされています。
とても助かります。
さらに本の構成についてお伝えしなければならないことがあります。
それぞれの歌の番号は重要ではありません。
過去何年か、ある人たちは、歌の番号と歌との関連を探そうとやっきになっていました。
例えば、多くの人は、「心よく許しなさい」が77番であるのは、わざとだろうと考えました。
同じように、「わたしたちはエホバの証人」が、1931年をもじって31番なのもわざとだろう。
でも、お伝えしたい点として、番号は重要ではありませんし、現在の本もそうなっていません。
番号はランダムで、それぞれの歌は一番良い所に、全体のレイアウトを考えて置かれています。
別の点を考えましょう。
新しい本では3つの歌が除かれました。
そして大部分の歌のタイトルが変更されました。
例えば、「この世のありさまは変わりつつある」は、より積極的なタイトル「働き、見張り、待ち続ける」に変わりました。
「わたしたちの道を成功させる」は「命は神の言葉による」に、「神からの良い賜物に満足する」、これはあまり歌われませんが、「神の言葉を教える」など、よりわたしたちの集会や野外宣教に合ったものに変わりました。
構成に関してさらにお伝えしたい点があります。
楽譜の体裁が変わり、より多くのページを使うようになりました。
なぜですか?
1つの点として、他の言語では楽譜に歌詞を載せるにあたり、よりスペースが必要だということ、別の点は、ピアノを弾いて歌う時に楽譜を読みやすくするためです。
では、ここで新しい歌の本を作るのに要した、興味をそそる出来事を記録したビデオを見てみましょう。
統治体は全員一致でこのプロジェクトを支えました。
これが特別なことだと感じた理由の一つは、改訂版「新世界訳聖書」のおかげです。
歌の内容を調整して、改訂版の聖書とマッチさせるのはとても重要なことでした。
兄弟姉妹の中には天での希望を持っている人が幾らかいます。
でも、大部分の人たちは地上で永遠に生きる希望を持っています。
それで歌も、これら2つのグループのことを含める必要があります。
歌の中には、題を考慮して集会や大会でほとんど歌われてこなかったもの、昔と違いもう当てはまらないものがあります。
これらの歌には、メロディーは同じでも、新しいテーマが付けられました。
最近の歌の本では、歌のスタイルの多様性に重きが置かれてきました。
それはわたしたちが背景や国にかかわらず、崇拝において一致するのに役立ってきました。
編曲者から曲を受け取ったなら、歌の本のページ内に収まるように組まなければなりません。
その後、楽譜は各支部に送られ、翻訳された歌詞と組み合わされます。
歌の翻訳は、最も難しい作業の1つです。
「聴いて、従い、祝福を受けなさい」の歌を例に挙げると、別の言語で意味を表現することは難しくありません。
でも、楽譜ではたった7つの音しかありません。
「ラ・ラ・ラ・ラ・ラ・ラ ・ラ」
課題は元の意味を7つの音に収めることです。
こうした理由から作詞者にとって、元の意味や雰囲気を正しく伝えるよう翻訳し、同時に歌う時に心に響くように表現するのは大仕事なのです。
世界中で何百という言語を話す兄弟姉妹が、自分たちの言語で、エホバへの賛美を歌うことができるというのは、何と素晴らしいことでしょう。
統治体は、歌にとても気を配っています。
だから「新世界訳聖書」と同じカバーにしたのです。
歌の本は題ごとにまとめられました。
151曲が載せられています。
また、楽譜は少し長くなりました。
主に翻訳のためです。
ウェブサイトは探している歌を見つけるのに役立つツールです。
歌が流れている間、今歌われている部分が、ハイライトで分かるようになっています。
これらの新しい歌を、時間をかけて習得し、歌えるようにする必要があります。
いつでも歌えます。
家で家事をしている時、運転している時、兄弟姉妹と楽しく集まっている時などです。
歌うことで強められるでしょう。
集会で立って歌う時、エホバに敬意を示していることになります。
会衆を崇拝において一致させます。
わたしたち皆が一致して心から歌う時、エホバが賛美を受け入れてくださると確信できます。
詩編 104編33節は、わたしたちエホバの民の気持ちをよく表現しています。
「わたしは生きている限り、エホバに向かって歌い、わたしのある限り、わたしの神に調べを奏でます」
エホバに向かって永遠に賛美を歌うことができるのです。
明らかに、新しい歌の本は「あらゆる良い賜物、またあらゆる完全な贈り物」の与え主であられる神からのプレゼントです。
新しい本から歌うのを楽しみにしておられることでしょう。
十分に活用し、喜びにあふれてエホバに歌うことができますように。