2017年次総会「献堂式の話:エホバの栄光をたたえる拡大」 - ゲリト・レッシュ

テキスト

現代のエホバの崇拝の始まりは小さなものでした。

これはゼカリヤ 4:10の次の言葉を思い起こさせます。

「小さな事の日」つまり小さな始まりの日「を侮ったのはだれであろうか」

これはどんな文脈で語られましたか?

西暦前537年、エホバはバビロンを征服した、ペルシャの王キュロスを動かして、イスラエル国民を70年の捕囚から解放し、エルサレムとユダに帰還する道を開きました。

イスラエルは真の崇拝を回復し、ネブカドネザルに破壊された神殿を再建できるようになりました。

西暦前537年にバビロンからエルサレムに帰還したのは何人だったのでしょうか?

エズラ 2:64によると約5万人でした。

アイザック・リーサー訳聖書の第6版の脚注には、女性と子供を含めた合計は20万人だったという推計が載せられています。

西暦前537年の第7の月に、祭壇が設置されました。

翌年の西暦前536年には、新しい神殿の土台が据えられました。

しかし、据えられた土台の上に神殿を再建することは、なおざりにされました。

周辺地域の敵たちも再建を妨害し、約15年後の西暦前522年に再建工事を禁止させることに成功しました。

2年後の西暦前520年、預言者ハガイとゼカリヤに励まされて、総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアは、禁令下で勇敢に神殿の建設を再開しました。

エホバはこう予告しておられました。

ゼカリヤ 4:9, 10

「ゼルバベルの手がこの家の土台を据えた。それで、彼の手がこれをなし終えることになる。……小さな事の日を侮ったのはだれであろうか」

エルサレムにエホバの家を再建する業の始まりは小さなものでしたが、侮られるべきではありませんでした。

何より、真の崇拝、エホバへの清い崇拝が関係していたからです。

西暦前520年に生じたのは小さな始まりでしたが、西暦前515年、バビロンからの帰還から22年後、建設計画が再開されてから5年後に、神殿は完成しました。

以前捕囚にされていた人たちが奉献式、つまり献堂式を喜んで行なったことが、エズラ 6:13-16に記されています。

これによって、エホバに賛美がもたらされました。

そして神殿の再建によって、エホバに栄光が帰されました。

西暦33年のペンテコステの日に生じた、クリスチャン会衆の始まりも小さなものでした。

そしてイエスは、マタイ 13:31, 32で次のような例えをお用いになりました。

「天の王国はからしの種粒のようです。人がそれを取って自分の畑に植えました。実際それはあらゆる種の中で一番小さなものですが、成長したときには野菜のうちで一番大きくて木のようになり、天の鳥たちが来て、その枝の間に宿り場を見つけます」

イエスのからしの種粒の例えは何を意味しているのでしょうか?

種粒そのものは王国の音信と、宣べ伝える活動の結果、つまりクリスチャン会衆を表わしています。

「あらゆる種の中で一番小さな」からしの種粒のように、西暦33年のクリスチャン会衆の始まりは小さなものでした。

しかし、数十年もしないうちに会衆は急速に成長し、予想を超えた拡大を遂げました。

イエスは「天の鳥たち」が「枝の間に宿り場を見つけ」ると言われました。

それらの鳥は、クリスチャン会衆内に霊的な食物と陰と避難所を見いだす、心の正しい人たちを表わしています。

現代においても、始まりは小さなものでした。

最初の世界本部について考えてみましょう。

わたしたちは以前、聖書研究者と呼ばれていましたが、その世界本部はペンシルバニア州ピッツバーグの5番街101番に置かれ、その後ペンシルバニア州アレゲーニーのフェデラル通り44番に移転しました。

1880年代の終わりまでに自分たちで建設を行なうようになりました。

1889年にアレゲーニーのアーチ通りに完成した建物は、バイブル・ハウスと呼ばれました。

拡大が続いたため、1908年から1909年に、世界本部はニューヨークのブルックリンに移転しました。

1908年には、ブルックリンのヒックス通り13-17番の、かつてプリマス組合教会が所有していた「プリマス・ベテル」を購入しました。

さらに、そこからほど近い、コロンビア・ハイツ124番にあった建物もプリマス教会から買い取りました。

やがてそこは本部で当時奉仕していた30人ほどのスタッフの新しい住居となりました。

この建物は「神の家」を意味するベテルと呼ばれました。

「ベテル」は プリマス教会がヒックス通りの建物に付けた名称です。

改装されたヒックス通りの建物のほうは、ブルックリン・タバナクルとして知られるようになりました。

その建物には事務所と講堂が含まれていました。

1909年1月31日の新しい世界本部の献堂式には、350人が出席しました。

しかし、1919年に別の意味での小さな始まりがありました。

小さな始まりに関するゼカリヤ4:10の記述は、バビロンから帰還したイスラエル国民に適用されました。

現代にも似た状況が生じましたか?

はい。

現代の油そそがれたクリスチャンにとって、1919年は小さな始まりの日となりました。

そのとき、偽りの宗教の世界的集合体である大いなるバビロンの支配から、完全に自由になって真の崇拝を回復できるようになったのです。

それに先立つ数年間に、彼らは大いなるバビロンから漸進的に清められていきました。

1914年から1919年にかけて、兄弟たちは多くの危機や試練を経験しましたが、それは1919年に終わりました。

1919年4月13日の日曜日にキリストの死の記念式が行なわれた際、さまざまな地域で1万7961人が出席しました。

これは、文字通りのバビロンから帰還した人数よりもはるかに少ない人数でした。

これらの約1万8000人のうち、野外奉仕報告を提出したのは約4000人でした。

多くの人々は、兄弟たちのことを見下していました。

小さな始まりを侮っていたのです。

しかし、彼らはエホバに是認された人たちであり、この後拡大が生じました。

物理的な意味での拡大があります。

崇拝のために共に集まり合うために、昨年は約1000の不動産を購入して、そこに新しい王国会館を建設しました。

加えて、さらに多くの王国会館で大小の改装が行なわれました。

支部施設も拡張しており、遠隔翻訳事務所、各種聖書学校の施設、大会ホールの新築も行なわれました。

アメリカでは、現在47の大会ホールが稼働しています。

さらに、人数の点での拡大があります。

コンゴ民主共和国では、今年の記念式に約120万人が出席しました。

メキシコでは、中央アメリカ諸国を含まずに220万人の出席がありました。

全世界では、昨年約2000万人がキリストの死の記念式に出席しました。

毎週末、平均5300人が新たにバプテスマを受け、わたしたちの兄弟姉妹となっています。

わたしたちの世界的な家族と兄弟関係は拡大しています。

しかし、人数の増加自体が、真理を持っていることを証明するわけではありません。

他の宗教も大勢の信者を有しており、急速に増加しているものもあります。

世界には15億人のイスラム教徒がおり、これはクリスチャンと称する人々に次ぐ数です。

それで、人数だけでは何の証明にもならず、真理は人数によって決まるのではありません。

とはいえ、真の教え、真の愛、高い道徳規準、中立、神の聖なるみ名を担い神聖なものとすること、それらが人数の増加と組み合わされるとき、エホバがわたしたちをご自分の民として選んでいることを、疑いの余地なく証明するのです。

このことは、イザヤ 60:22に預言されていました。

こうあります。

「小さな者が千となり、小なる者が強大な国民となる。わたし自ら、エホバがその時に速やかにそれを行なう」

この強大な国民とは誰でしょうか?

大群衆と油そそがれた者たちの両方です。

これらの人たちは、今年の3月の時点で75億人に上る世界人口と比べるなら、少数と言えます。

それでも「強大な国民」を構成していると言えるのです。

ウォーウィック、ウォールキル、パタソンを訪れる多くの方から、「皆さんは楽園に住んでいるようですね」と言われます。

わたしたちが楽しんでいる愛にあふれた兄弟関係と、美しい自然環境を念頭に置いてそのように言われるようです。

実際、わたしたちはパラダイスで生活しています。

霊的なパラダイスです。

しかし、この会場におられる皆さんや、このプログラムを中継や録画の形で視聴しておられる皆さんはいかがでしょうか?

すばらしいことに、皆さんも霊的パラダイスで生活しておられます。

世界中のすべての兄弟姉妹が、この霊的パラダイスで生活しているのです。

では、霊的パラダイスとは何でしょうか?

これにはエホバとの関係が含まれます。

そして、忠実な奴隷から提供される霊的食物を楽しむことが関係しています。

さらに、会衆内および全世界の兄弟たちと、愛にあふれた関係を築くことも含まれています。

毎日の生活でエホバから受ける、個人的な祝福も含まれています。

霊的パラダイスとは、エホバを崇拝するための、霊的に安全で繁栄した環境、または活動領域のことです。

地球上のどこにいようと、エホバの崇拝を積極的に支持し、新しい人格を表わそうと努力し続ける限り、わたしたちはこのパラダイスにいるのです。

この霊的パラダイスは、西暦33年のペンテコステの日に限定的な仕方で始まりました。

数世紀の間にさまざまな変化を経験しましたが、1919年に回復されました。

霊的パラダイスの回復は、油そそがれた者たちが1919年に神から是認されたことと関係があります。

1世紀と比較すると、その時以降油そそがれた者たちは、増し加わった霊的繁栄を享受してきました。

1930年代には、地的な希望を持つ人たちも霊的パラダイスに入ってくるようになりました。

最終的には、霊的パラダイスは新しい世において全域に広げられ、完全な仕方で存在するようになります。

わたしたちは霊的なパラダイスに感謝しているでしょうか?

サタンは霊的パラダイスを打ち壊そうとするでしょう。

わたしたちが弱く見えるのでそれが可能だと考えています。

サタンは霊的食物の供給を途絶えさせたり、わたしたちの一致を打ち砕いたり、熱心に宣べ伝えるのをやめさせたりしようとするかもしれません。

これらはすべて霊的パラダイスを構成する要素です。

政府を用いて、真の崇拝とその崇拝者を地上から取り除こうとしますが、成功することはありません。

サタンは1000年間底知れぬ深みに投げ込まれ、その後打ち砕かれて存在しなくなります。

サタンが支配する諸政府はどうでしょうか?

ハルマゲドンのときに永遠に滅びることになります。

代わってメシア王国が全地を支配するようになり、ついに完全な文字通りのパラダイスが実現して、霊的パラダイスと文字通りのパラダイスが同時に存在するようになります。

1919年以来、霊的パラダイスの拡大は物理的な拡大と並行して生じてきました。

再び組織の歴史に注目してみましょう。

最初に印刷の取り組みについてです

1920年に、ニューヨークのマートル街の輪転機でスタートしました。

1922年に、コンコード通り18番に印刷施設が移転しました。

1927年から1986年にかけて、アダムズ通りに印刷施設の建物が購入、建築されました。

宿舎棟や事務棟の拡大についてはどうでしょうか?

1960年の10月10日に、コロンビア・ハイツ107番の新しい宿舎棟と事務棟の献堂式が地下の王国会館で行なわれ、630人の兄弟たちが出席しました。

フランズ兄弟は、この新しい建物が、詩編にあるエホバの神殿にいる者がこぞってエホバの栄光を語るという言葉を思い起こさせる、と語りました。

1969年に、コロンビア・ハイツ119番に宿舎棟が建設され、5月2日に献堂されました。

同じ年に、スクイブ製薬から一連の建物を購入し、ウォーウィックに移転するまで世界本部として使用されました。

住所はコロンビア・ハイツ25-30番で、1982年3月15日に献堂されました。

その後、48番と50番のビルが30番のビルにつなげられました。

そこから近いジェイ通り85番の一区画の土地は、駐車場として使用されました。

その後、1995年9月18日に別の重要な献堂式が行なわれました。

1969年5月2日にベテルの宿舎棟が献堂されて以来、17の宿舎棟が追加されていたからです。

その中には 1975年に建てられたタワーズ・ホテル、ボサート・ホテル、スタンディッシュ・ホテル、リビングストン通りのビル、ジョラレモン通り108番のビル、サンズ通りの30階建てのビル、そして以前マーガレット・ホテルがあった、コロンビア・ハイツ97番のビルがあります。

加えて、ファーマン通り360番のビルは、1983年3月15日に購入され、全面改装された後、発送部門や他の部門によって使用されました。

床面積は9万3000平方メートルありました。

現在までに、これらのほとんどの物件が売却され、新たな本部をこの場所に建設するのに必要な費用を超える金額が得られました。

では、ウォールキルでの拡張はどうでしょうか?

1963年に、ウォールキルの農場を購入しました。

ニューヨーク市から120キロの場所です。

新しい宿舎棟が1968年、1971年、1973年にそれぞれ完成しました。

そして大規模な印刷施設が1973年に建設され、1975年に拡張されました。

2004年からニューヨークで印刷は行なわれなくなり、すべての印刷がウォールキルに統合されました。

2005年5月15日に、拡張されたウォールキルの複合施設の献堂式が行なわれました。

そして今日、さらにウォールキルの新しい宿舎棟、新しい駐車場、新しい事務棟に加え、ビデオで見たモンゴメリー倉庫、近隣の2つの宿泊施設、食堂を献堂します。

ウォールキルは、米国支部の国内本部となり、支部委員会の成員のほとんどはウォールキルで生活します。

ウォーウィックは世界本部となり、これらは役割が異なります。

ほかにも、1990年代半ばに、事務棟、宿舎棟、神権的な学校を含む複合施設がパタソンに建設されました。

それらは1999年5月19日に献堂されました。

最近、パタソン近郊の国道22号線沿いにあるマウント・イーボーのビデオ・スタジオと他の建物が追加されました。

現在、パタソンは世界本部の一部とみなされています。

そして、製紙会社から購入したタキシードの建物は、現在ブロードキャスティングのスタジオになっており、世界本部の一部です。

ここから10分のところにあります。

最後に、フィッシュキルに購入した、リバークレスト複合施設も献堂します。

ここには数百人のベテル家族が生活しています。

今日は、ウォーウィックの美しい世界本部の複合施設の献堂に焦点を当てます。

なぜここに建てたのでしょうか?

わたしたちは、ここに建てることをエホバが望んでおられたと信じています。

列王第二 23:27の記録から、古代の崇拝の中心地としてエルサレムを選んだのは、エホバであることが分かります。

現代において、世界本部は真の崇拝を全世界に広める中心的な役割を果たしており、わたしたちはエホバがこの場所をお選びになったと信じています。

これまでお話しした拡張はすべて、エホバに栄光をもたらしています。

使徒パウロは正しい態度を示しました。

テサロニケ第一 2:6で、「人間からの栄光を求めてもきませんでした」と書いています。

わたしたちは、自分たちの栄光ではなく、エホバの栄光を求めてきました。

この複合施設の建設を可能にし、祝福されたのはエホバです。

皆さんも同意されるでしょう。

エホバは、ゼルバベルの時代に神殿の再建を祝福されました。

そのときエホバはイザヤ 60:7にあるとおり、「わたしはわたしの美の家を美しくするであろう」と言われました。

現代の「美の家」に関する預言は、世界本部の文字通りの建物ではなく、霊的な神殿を指しています。

預言にあるとおり、大勢の人が霊的な神殿での崇拝に集まってきています。

これは イザヤ 56:7の、「すべての民のための祈りの家」を表わしています。

啓示 7:9は すべての国民から来た「大群衆」について預言しています。

大群衆はどんな役割を果たし、どこで奉仕しているのでしょうか?

聖書の啓示 7章を見てみましょう。

その9節でこう述べられています。

「これらのことの後……見よ、すべての国民と部族と民と国語の中から来た、だれも数えつくすことのできない大群衆が、白くて長い衣を着て、み座の前と子羊の前に立っていた。彼らの手には やしの枝があった」

彼らは神の王座の前に立っているとあります。

これは大群衆が天に行くということですか?

いいえ。

イザヤ 66:1で地は神の「足台」と言われています。

それで地上であっても、大群衆はエホバの王座の前に立っているのです。

大群衆は、地上のパラダイスで永遠に生きる希望を持つクリスチャンのことです。

啓示 7:15では 大群衆について、「昼も夜も神に神聖な奉仕をささげている」とあります。

どこでですか?

神殿の前ですか?

いいえ、「神殿で」とあります。

大群衆が奉仕している正確な場所はどこですか?

わたしたちすべては、持っている希望に関係なく、霊的な神殿でエホバに奉仕しています。

みな、イエスの犠牲に基づいてエホバを崇拝しているからです。

では、霊的な神殿とは何でしょうか?

正誤で答えてください。

霊的パラダイスと同じである。

誤りです。

では、油そそがれたクリスチャンのことである。

これも誤りです。

聖書時代の神殿は、エホバを崇拝するための備え、または取り決めでした。

それで、霊的な神殿も、イエスの完全な贖いの犠牲に基づく崇拝の取り決めであり、イエスの犠牲に基づいてエホバを崇拝する人はみな、霊的な神殿の中にいるのです。

一方、霊的パラダイスは、エホバに是認され、兄弟たちと平和な関係を保ちながらエホバにお仕えできる状態を指しています。

わたしたちは、弟子を作る業を行ない、クリスチャン人格を表わすことによって、霊的パラダイスをいっそう美しくし、その境を広げることができます。

霊的パラダイスにいる人はみな、エホバへの賛美をたゆみなく歌います。

昼も夜も宣べ伝えているかのようです。

イザヤ 62:6にはこうあります。

「一日じゅう、そして夜通し、絶えず、彼らが黙っていることがあってはならない。『エホバのことを語り告げている者よ、あなた方の側に沈黙があってはならない』」

わたしたちは、エホバについて黙っていたり沈黙したりしないと決意しています。

イザヤ 60:6には、「エホバの賛美を告げ知らせる」とあります。

良いたよりを宣べ伝え、王国会館で賛美の表明をすることによって、エホバへの賛美に加わっているのです。

エホバを賛美することは、集会への出席や宣べ伝える活動への参加の主要な目的です。

わたしたちは、人々の命を救うことが、宣べ伝える業の第一の目的でないことを理解しています。

エホバを賛美することは人々の救いより重要なのです。

なぜですか?

それはエホバが人間より重要な方だからです。

ヘブライ 13:15にはこう述べられています。

「この方」つまりキリスト「を通して常に賛美の犠牲を神にささげましょう。すなわち、そのみ名を公に宣明する唇の実です」

この拡大は誰にも止められません。

独裁的な政府や、共産主義政府も、神の組織の拡大を止めることはできませんでした。

ヒトラーも、スターリンも、ドミニカ共和国のトルヒーヨも、イタリアのムッソリーニも、ルーマニアのチャウシェスクも、毛沢東も、アルバニアの共産主義の独裁者エンベル・ホジャも、止めることはできませんでした。

エホバが共におられるからです。

ウクライナ、モルドバ、ベラルーシ、ロシアなどの旧ソ連の国々はどうでしょうか?

1991年には、旧ソ連の伝道者は5万人に満たない数でした。

現在は、40万近い伝道者がいます。

この増加、拡大を想像してください。

1991年から1998年の間に、旧ソ連で合計22万492人がバプテスマを受けました。

1990年当時、ウクライナの首都キエフには1つの会衆しかありませんでした。

現在その数は約75です。

1993年には、真のクリスチャンのバプテスマの最高数が記録されました。

ウクライナのキエフの大会で7402人がバプテスマを受けたのです。

禁令が課されても業は停止しません。

エホバは「そしてあなたと争う者に対しては、わたしが争い、あなたの子らについてはわたしがこれを救うであろう」と、イザヤ 49:25で約束しておられます。

預言によれば、ハルマゲドンの直前、わたしたちはサタンと悪霊によって扇動される諸国家または政府の連合体による攻撃を受けます。

しかし、恐れる必要はありません。

エホバは大患難の期間中、ご自分の民を守られます。

そして物理的な本部も守ってくださると考えるのは理にかなったことです。

ゼカリヤ 2:8には、

「あなた方に触れる者は、わたしの目の玉に触れているのである」

とあり、ゼカリヤ 2:5には、

「『そして わたし自ら彼女に対して周囲を巡る火の城壁になる』とエホバはお告げになる。『その中にあってわたしは栄光となるであろう』」

とあります。

世界本部はエホバに栄光をもたらします。

世界本部の施設と関連する建物は、エホバに栄光と賛美をもたらすために建てられました。

イザヤ 43:21には、

「それは、わたしの賛美を詳しく話すよう、わたしが自分のために形造った民なのである」

と述べられています。

イザヤ 43:21は(覚えやすい数字ですね)、この聖句では、エホバがご自分の民を形作る目的が、ご自分の栄光と賛美のためとあります。

そして、クリスチャン会衆全般の目的は何ですか?

やはり、エホバに賛美をもたらすことです。

ウォーウィックの世界本部の目的は何ですか?

エホバを賛美することです。

エフェソス 1:12は、わたしたちに「栄光の賛美に仕える」よう励ましています。

今日献堂するこの新しい複合施設と他の建物が、わたしたちの深く愛する天の父エホバに栄光と賛美をもたらすものとなりますように。

では、ここでまだ献堂されていないすべての建物をエホバに献じる、献堂の祈りをささげるのはふさわしいと言えます。

米国支部で支部委員として奉仕しておられる、レオン・ウィーバー兄弟に代表して祈っていただきましょう。

今の祈りと、みなさんの賛同によって、新しい建物すべてがエホバに献堂されたことをここに宣言いたします。

そして、建設奉仕、金銭的な寄付、祈りなど、さまざまな方法でみなさんがささげてくださった支援すべてに感謝いたします。

さて、小さな始まりの日の反対はなんでしょうか?

大きな完了の日ですか?

では、世界本部の献堂は大きな完了の日、終わりですか?

終わりはまだ見えません。

まったく相対的なものです。

新しい世では、パラダイスで成し遂げられる膨大な業と比較して、ウォーウィックの献堂のことが小さな始まりと思えることでしょう。

復活してくる非常に大勢の人を教える必要があるからです。

イザヤ 11:9には

「水が海を覆っているように、地は必ずエホバについての知識で満ちるからである」

とあります。

わたしたちは、栄光の神に仕えており、エホバは栄光あるみ名をお持ちです。

わたしたちは、栄光ある良いたよりを持っており、将来の栄光ある希望を持っています。

ソロモンが神殿を奉献したとき、エホバの栄光がその家に満たされました。

今日、数百万人を数えるエホバの民は、自分たちのいるエホバの霊的神殿もエホバの栄光に満たされているのを見ています。

イザヤ 26:12にはこう書かれています。

「エホバよ、あなたは……わたしたちに平和を与えてくださいます。あなたはわたしたちのために、実にわたしたちのすべての業を行なってくださったからです」

わたしたちはエホバ神に誉れと賛美をもたらしたいと思います。

ネヘミヤの時代のように、反対者たちでさえこの建設にエホバの祝福があったことを認めるようになります。

ネヘミヤ 6:16にはこうあります。

「彼ら」つまり「敵」は、

「この仕事が行なわれたのは、わたしたちの神によるものであることを知るようになったのである」

これはペテロ第一 4:11と調和しています。

「こうして、すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して神に栄光が帰せられるためです。栄光と偉力は限りなく、永久に神のものです。アーメン」

啓示 5:13も同様にこう述べています。

「み座に座しておられる方と子羊とに、祝福と誉れと栄光と偉力が限りなく永久にありますように」

ハレルヤ!

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