今わたしたち皆が知りたいのは、「マゴグのゴグの攻撃はすでに始まったのか?」ということでしょう。
答えを先に言うと、「いいえ、まだです」
そう言える理由を、もう一度ダニエル 11章から見てみましょう。
これから先、何週間かは、ダニエル 11章を読み返しながら、これから聞く説明の意味についてじっくりお考えになることと思います。
ダニエル 11:40-43の預言は、今、一部実現しています。
預言は44, 45節と続いていきますが、この2つの節で述べられている出来事は、大患難が始まった後に実現します。
現在の理解によれば、そしてこの理解は変わらないものと思われますが、大患難の始まる前にマゴグのゴグの攻撃が起こることはないでしょう。
その攻撃が起こるのは、大患難が始まってすぐでもなく、むしろ大患難の最後のほうなのです。
マゴグのゴグの攻撃について、また、その直前に起きることについて、今、分かっているのはどんなことでしょうか?
それらの出来事を時系列にした動画をご覧ください。
幾世紀にもわたり、大いなるバビロン、つまり偽りの宗教の世界帝国は「地の王たち」と関係を持ち、神に不忠実であり続けました。
近い将来、宗教指導者の言動などにより、人々はある程度、平和で安全に過ごせていると考えるようになります。
次に何が起こりますか?
エホバは諸国家の心に、国際連合を動かし、大いなるバビロンを攻撃するという考えを入れます。
これが大患難の始まりです。
しかし、これは、マゴグのゴグによる神の民への攻撃ではありません。
イエスが述べたように、この最初の攻撃は「選ばれた者たち」、つまりまだ地上にいるイエスの油そそがれた兄弟たちのために短くされます。
この期間中にもエホバの民は、一致して神を崇拝し、エホバからの祝福を受け続けます。
それは1919年に清い崇拝が再び確立されて以降、続いてきました。
しかし、その一時的に平穏な期間も、嵐の前の静けさに過ぎません。
その後に、最終的な嵐が来ます。
わたしたちが祝福されていることに敵が気づかないはずがありません。
ほかのすべての宗教組織は滅ぼされているからです。
わたしたちは、この惑星で唯一、堂々と神に仕えている組織になります。
マゴグのゴグ、つまり諸国家の連合体、言い換えると、「北の王」と「南の王」とほかのすべての国家の連合は、神の民への攻撃を企てます。
その時、わたしたちは他の人々とは異なっており、無防備に見えるでしょう。
このゆえに、ゴグは「有害な企てを考え出」し、地球上から清い崇拝を抹消しようと無駄に試みます。
しかし、ゴグは激怒のあまり、重要な事実に気づいていません。
神の民を攻撃する時、実際にはエホバご自身を攻撃しているということです。
なんと愚かなのでしょう!
ゴグは宇宙主権者、全能の神を激怒させているのです。
これが、ハルマゲドンの始まりです。
「全能者なる神の大いなる日の戦争」で、エホバはご自分の天の軍勢を用います。
その中に、14万4000人すべてが含まれます。
その時までに全員が天に上げられているのです。
それから、エホバは必ず、劇的な方法で、自然現象や、超自然的な力を用いてご自分の忠実な僕を保護し、敵を取り除かれます。
邪悪な人々が滅ぼされるとすぐにキリストの千年統治が始まります。
千年統治の終わりにある最後の試みのあとは、どうなるのでしょうか?
天と地のすべての理知ある被造物は、愛ある天の父エホバの清い崇拝において完全に一致します。
ハレルヤ!
素晴らしい時代が来るのです!
これらがみな実現する時、その場にいて「まさにこれだ!」といえる日が待ち遠しいですね。
でも、神の民が将来マゴグのゴグに攻撃されること、つまり、北の王と南の王を含むすべての諸国家の連合体によって攻撃されることを考えると、怖くなりますか?
恐れを感じるでしょうか?
では、エゼキエル 38章をご覧ください。
わたしたちに対する保証の言葉を読みましょう。
38章18, 19節です。
「『そして、その日、ゴグがイスラエルの土地に入って来るその日には必ず』と、主権者なる主エホバはお告げになる。『わたしの激しい怒りがわたしの鼻の中に上る。そしてわたしは、わたしの激情によって、わたしの憤怒の火によって話さなければならなくなる。まさしく、その日にはイスラエルの土地に大きな震動が起こるであろう』」
続いて21-23節
「『そしてわたしは、わたしのすべての山地の至る所で剣を呼び起こして彼を攻めさせる』と主権者なる主エホバはお告げになる。『各人の剣は自分の兄弟に向かうことになる。そして、わたしは疫病と血とをもって彼に対して裁きを行なう。わたしはみなぎりあふれる大雨と雹、火と硫黄を彼とその隊、および彼と共にいる多くの民の上に降らせるであろう。そしてわたしは必ずわたしを大いなるものとし、わたしを神聖なものとし、多くの国々の民の目の前でわたしを知らせるであろう。そして彼らはわたしがエホバであることを知らなければならなくなる』」
勇気の出る言葉です。
エホバはマゴグのゴグを滅ぼして、ご自分の名を擁護されます。
そして、ご自分の名を持つ民を守られるのです。
わたしたちに恐れる理由などありません。
ここ数年の年次総会で、エゼキエルの預言に関するより明確な理解について、何度か語られました。
新たな理解が全部 1冊の本にまとめられたらいいと思いませんか?
実は、今から10年前の2008年に、統治体は執筆委員会に、エゼキエルの預言についての本を準備するよう指示しました。
その後の期間に、エゼキエル書の中の表現が精錬され、改訂されました。
世界情勢においても、多くの重大な変化が起こりました。
ということは、さらに10年待つ必要が……?
いいえ、その必要はありません。
今日ここに、新しい本を発表します。
「エホバの清い崇拝-ついに回復される!」という本です。
皆さん、表紙を見ただけですごく興奮していますね。
本の中身もちょっと見たくありませんか?
ではここで、紹介ビデオをご覧ください。
まず、この「エホバの清い崇拝-ついに回復される!」と題する新しい本には、エゼキエル書に関する最新の理解すべてが載せられています。
それだけでなく、さらに新しい理解もいくつか載っています。
238-240ページには、新しい理解が表になっています。
ほとんどの方はまずそこを読みたいと思われるでしょう。
図や、これから生じることが時系列に書かれた表も、豊富にあります。
様々な資料により、エゼキエルとその預言についての理解がぐっと深まります。
これらの表や囲みから、どんな状況の中で、またどんな背景があって、一つ一つの預言が語られたのかを知ることができます。
さらに本の随所に、美しい挿絵がちりばめられています。
エゼキエルが聖霊に導かれて記録した、非常に興味深い預言の数々を鮮やかに思い描くための挿絵です。
これらの教訓を含んだ芸術的ともいえる挿絵を観察し、黙想してみましょう。
エゼキエルが描写したエキサイティングな幻や驚くような出来事を、自分の思いの中で映像にすることができるでしょう。
この本をいつ受け取れるかは、後でレット兄弟が教えてくださいます。
皆さん「ジャクソン兄弟はもういいのでレット兄弟に交代してもらえたら…」と思いませんでしたか?
でも、この話を終える前に、この本の電子版の新しい特色をご紹介します。
この本には22の章がありますが、各章の最初に、その章を紹介する短い動画がついています。
動画の中では、統治体の成員か、または統治体の援助者が、その章の説明をします。
動画の一部をご覧になりたいですか?
「エホバの清い崇拝-ついに回復される!」
この本の中に、どんな霊的な宝石が見つかるでしょうか?
明解になった理解があるでしょうか?
あります!
預言的幻を描いた素晴らしい挿絵は?
あります!
聖書の原則を理解すればするほど、サタンのわなに抵抗したい、エホバだけに清い崇拝をささげたい、という気持ちが強まるでしょう。
人、ライオン、雄牛、鷲の顔が、特にエホバの力強さを表現していると言えるのはなぜですか?
エゼキエルの見た兵車は何を象徴しているのでしょうか?
なぜそう言えるのでしょうか?
エホバは回復についてのどんな約束をされましたか?
それは終わりの時代の真のクリスチャンに、どのように実現してきましたか?
エルサレムの滅びに関するエゼキエルの預言から何を学べますか?
書記官のインク入れを帯びた人の幻で、エホバの憐れみはどのように際立っているでしょうか?
偽りの宗教はどうなりますか?
今、わたしたちは何をすべきでしょうか?
エホバはエゼキエルに奇妙な行動をさせました。
それには現代のわたしたちに対する重要なメッセージが含まれています。
楽園にいる自分や家族を想像するのは好きですか?
エゼキエルの幻の川について学ぶと、楽園をより鮮やかに想像できるようになります。
聖書預言を理解するためには、謙遜さ、勤勉な研究、そして聖霊が必要です。
でも努力するだけの価値はあります。
この本を学ぶと、勇気が出るでしょう。
清い崇拝を支持するために、自分にできることをする勇気です。
この本の内容を理解すればするほど、エホバに清い崇拝をささげたい、という決意が強まるはずです。
この「清い崇拝」の本を学んだ皆さんが、ただエホバだけに、その方が受けるに全くふさわしい心からの崇拝をささげたいという決意を新たにされること、それがわたしたちの願いです。
この新しい本を読んで、清い崇拝を大切にする気持ちが強まりますように。
また、今が緊急な時であることを強く意識し続けることができますように。
そして、天と地のすべての知性ある創造物が、永遠にわたってエホバを愛し崇拝するようになる時を、熱烈に待ち望む助けになりますように!