あなたにとって一番大切なのは誰ですか?
きっと皆さんは「エホバ」と答えるでしょう。
2番目に大切なのは誰ですか?
ある日、妻に尋ねたら、「あなた」と言われました。
でも、そのすぐ後に「冗談よ」
もちろん、答えはイエス・キリストです。
エホバだけでなくイエスについても知ることはどれほど重要ですか?
聖書を見てみましょう。
ヨハネ 17:3です。
聖書レッスンを始めた人が必ず学ぶ聖句の1つです。
ヨハネ 17:3。
「永遠の命を得るには、唯一の真の神であるあなたと、あなたが遣わされたイエス・キリストのことを知る必要があります」
ですから、救われるためには、エホバ神とイエスのことを知る必要があります。
永遠の命を得るにはそれが必要です。
私たちの救い、つまり命は、エホバ神とイエスを知ることにかかっているのです。
「知る」とはどういうことでしょうか?
この節のスタディー版の注釈には、この動詞について、「現在形が使われていて、継続的な行為を表す」とあります。
この注釈の通りです。
エホバを含め誰かを知るというのは、継続的な行為です。
よく知るようになる必要があります。
ちょっとお尋ねしますが、私のことを知っている人は手を挙げてください。
手を下ろしてください。
本当は知らないはずです。
でも、皆さんが手を挙げたのは、ある意味で正しいことです。
私が誰だか知っていますし、私の立場も名前も知っています。
話を聞いたこともあるでしょう。
ですから私のことを少しは知っています。
でも知らないこともたくさんあります。
たとえ知っていても、ためにはなりませんが。
でも、エホバを知ることは私たちのためになります。
イエスを知ることもためになります。
知れば知るほど、お二方との友情は深まります。
いろいろな点で私たちのためになります。
ですから、エホバのことを知りたいと思います。
エホバに何年仕えてきたとしても、多くの皆さんは何十年もそうしてこられたと思いますが、私たちはエホバ神とイエスを知る努力をずっと続けていかなければなりません。
では、どうすればエホバについてもっと知ることができるでしょうか?
創造物を通して多くのことを知ることができます。
周囲にあるものを観察すると、エホバにいっそう引き寄せられます。
しまうまやいろいろな鳥などの動物を見ると、エホバの知恵を知り、エホバが私たちの幸せを願っていることを感じます。
多くの人はある時期になると公園に行き、美しい花や木々や森林を楽しみます。
美しいものはたくさんあります。
見たことのない魚を見ると(実際そういう魚はたくさんいますが)、その美しさに感動します。
エホバは素晴らしい創造者だと思います。
本当に驚嘆させられます。
エホバを知る別の方法は、聖書を学ぶことです。
聖書を通して神の名エホバを知ることができます。
そして、その名前の意味を深く理解することができます。
そのような知識を得ると、エホバにいっそう引き寄せられます。
神の考えも知ることができます。
周囲で悪いことが起きているのは、神のせいではない、ということが分かります。
神が引き起こしているのではありません。
しかし、人々は神のせいだと思っています。
誰かが死ぬとこう言います。
「神様はなぜ、あんなにかわいい女の子を、まだ2歳だったのにどうして?」
そのような人は神の考えを知りませんが、私たちは知っています。
人々は、亡くなった大切な人が復活するとは思っていません。
多くの人は、次の2つのうちどちらかが起こると思っています。
死んだら天に行って神の庭園の花か何かになる、あるいは、別の場所に行って責め苦に遭う。。
昼も夜も永遠に責め苦に遭うと考えています。
では、イエスについてはどうでしょうか?
次の7分のビデオをご覧ください。
主題は、「どうすれば神の子についていっそうよく知ることができますか」
その人は世間から見れば金持ちでも権力者でもありませんでした。
自分の家も持っていませんでした。
しかし、その人の教えは歴史を変えました。
非常に多くの人がお金や物よりも、大切なものを見つけることができました。
その人とは神の子イエス・キリストです。
エホバは私たちがイエスを知り、イエスを愛し、イエスに倣うことを望んでいます。
愛情深いエホバは、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネを導いて、四福音書と「使徒の活動」を書かせました。
それらの書のおかげで、真のクリスチャンは最も幸福で、充実した生き方ができています。
福音書を読むと、イエスが優しくて思いやり深い方だったことが分かります。
イエスの人柄のいろいろな面を見ることができます。
重い皮膚病の人に対する思いやり、独善的な宗教指導者に対する憤り、神の子を退けた国民に対する深い悲しみなどです。
福音書にはイエスの奇跡がたくさん記されています。
イエスは病気を治したり、死者を生き返らせたりしました。
イエスは人の生き方を変えるような奇跡を行ったにもかかわらず、癒やしや奇跡を行う人としてではなく、教師として知られるようになりました。
イエスは素晴らしい教師でした。
2000年たった今でも、多くの人はイエスの教訓的な言葉を日常生活で使っています。
四福音書はイエスの生涯と宣教について、それぞれの角度から記しています。
使徒マタイはユダヤ人のために福音書を書いたようです。
その内容の40パーセント以上は、他の福音書には含まれていない事柄です。
山上の垂訓について最も詳しく記しているのはマタイです。
イエスはその中で、賢い生き方とはこういうものだ、と述べただけではありません。
説明し、考えさせ、証拠を挙げました。
イエスは奥深い事柄を単純明快に教えました。
本当に素晴らしい教師です。
テンポが良く生き生きとしたマルコの福音書は、ユダヤ人ではない人たちのために書かれたようです。
イエスが行った19の奇跡が記されています。
ある男性の聴力を回復させた奇跡について記しているのは、マルコだけです。
イエスは思いやり深くも、その男性を群衆から離れた所に連れて行って治しました。
イエスが自分の力をそのような思いやり深い方法で使うことを知ると、心温まる思いがします。
医者のルカはユダヤ人と、ユダヤ人ではない人たちのために福音書を書きました。
その内容の60パーセントほどは、他の福音書に含まれていません。
ナインのやもめの一人息子の復活について記したのはルカだけです。
イエスはそのやもめを「かわいそうに思い」ます。
そして、息子を生き返らせた後、母親に渡します。
死によって引き裂かれた家族を元通りにしたのです。
この記述から、神の子がとても優しい方であることが伝わってきます。
最後に福音書を書いたのは、イエスと特に親しかった使徒ヨハネです。
その内容の90パーセントほどは、他の3つの福音書に含まれていません。
ラザロの復活について記しているのはヨハネだけです。
イエスがみんなの前で涙を流したことが書かれています。
イエスのそのような深い同情心について知ると、本当に慰められます。
四福音書からイエスの人物像が生き生きと伝わってきます。
「使徒の活動」からも、イエスについて知ることができます。
この書は「ルカによる福音書」の続編で、同じ筆者ルカによって書かれました。
1章には、イエスが昇天する前に弟子たちに語った最後の言葉が記されています。
イエスは、私たちを含む弟子たちが、何をすべきかをはっきりと教えました。
「地上の最も遠い所にまで」イエスの証人となるのです。
「使徒の活動」を読むと、イエスの弟子であるとはどういうことかを理解できます。
どうすれば四福音書と「使徒の活動」を十分に役立てられますか。
読むだけでは不十分です。
時間をかけて注意深く読み、深く熟考する必要があります。
調査し、細かな点に注目し、並行記述を読んで、内容を思い描いてください。
想像力を働かせて、出来事を見たり聞いたり、感じたりするのです。
組織は長年にわたり、深く調査するのに役立つ本を何冊も出版してきました。
2015年の年次総会で、統治体はオンラインのスタディー版聖書が出版されることを発表しました。
スタディー版聖書は、イエスをいっそうよく知るうえでどのように役立つでしょうか?
四福音書だけで、2300ほどの注釈があります。
それに加えて、聖書の記述を思い描くのに役立つ、イメージ・ギャラリー、地図、各書の紹介ビデオがあります。
組織は本当に役立つ助けを与えてくれています。
四福音書や「使徒の活動」を深く調査し、その内容の価値を理解するための助けです。
そのおかげで、私たちは神の子について、いっそうよく知ることができます。
私たちは次のように述べた使徒ペテロと同じように感じます。
「皆さんはキリストを見たことはありませんが、キリストを愛しています」
オンラインの「スタディー版聖書」は皆さんの役に立っていますか?
神の子イエスをいっそうよく知るための素晴らしいツールだということは、知っておられるでしょう。
でも、オンラインで聖書を読むのは難しいと感じておられるかもしれません。
確かに、インターネットにアクセスして情報を探すのが得意ではない方もいます。
そのような方にうれしいお知らせです。
統治体は印刷版の「スタディー版聖書」を発表いたします。
今のビデオで取り上げられたマタイから使徒までの5つの書が含まれています。
どうして印刷版を作ったのでしょうか?
多くの人は本などの印刷物が好きです。
注意深く読んだり、書き込みをしたりできるからです。
じっくり読んで、内容をよく理解することができます。
印刷された本の方が勉強しやすいと感じる人は大勢います。
以前に読んだ本の情報を記憶を頼りに探したことはありませんか?
確か、あの情報はページの上の方にあったとか、下の方にあったとか、左のページ、右のページ、といった具合です。
この新しい聖書を見てみたいですか?
次のビデオをどうぞご覧ください。
スタディー版聖書の印刷版は、四福音書や「使徒の活動」を学ぶのにとても役立ちます。
どんな特色があるでしょうか?
各書の紹介には、その書の特徴、書名についての注釈、その書の概略が記されています。
本文中の副見出しは、特定の記述を見つけるのに役立ちます。
欄外には、書き込みをするための十分なスペースがあります。
ページの下の方には、注釈が記されています。
イメージ・ギャラリーには、マタイから使徒までの記述に関係した、153の挿絵や写真があります。
マップ・ギャラリーを見ると、どの出来事がどこで起きたかが分かります。
用語集では、本文や注釈に出てくる用語の意味が説明されています。
1年で聖書を読み通したいと思いますか?
聖書通読計画表が役立ちます。
スタディー版聖書を使えば、聖書を深く学び、記述を鮮明に思い描くことができます。
神殿に来た貧しいやもめの例を考えてみましょう。
41節には、イエスが「寄付箱の見える所に座[った]」とある。
ふーん。
注釈には寄付箱について何と書いてあるんだろう。
へー、そうなんだ。
「ラビの資料によれば」、神殿で寄付をする人のために「13個の寄付箱が置かれていた」
その寄付箱は「女性の庭と呼ばれるエリアにあったと思われる」
この庭って神殿のどこにあったんだろう。
あー、注釈には付録B11を見るように書いてある。
わー、大きな金のランプ台が4つある。
「入り口のある正面の壁は金で覆われていたと思われる」
すごーい。
「朝日が当たるとまばゆいほどに輝いた」
そうだろうな。
今度は42節を読んでみよう。
「そこへ、貧しいやもめがやって来てごく小額の小さな硬貨2枚を入れた」
並行記述を見てみよう。
ルカは「貧乏なやもめ」って書いている。
注釈には、「貧乏な」人とは「生活必需品に困っている人や、生活が非常に苦しい人を指す」とある。
やもめは自分のしたことなど、取るに足りないと思ったかもしれない。
私もそう思ったことがある。
でもイエスは、このやもめも、やもめの寄付も、エホバにとってとても大切だと教えた。
「この貧しいやもめは……ほかの人たち全てよりたくさん入れました。この女性は……自分が持つ全て……を入れたからです」
やもめはベストを尽くした。
私もベストを尽くすなら、たとえ多くのことができなくてもエホバは喜んでくださる。
確かに、スタディー版聖書は聖書を深く学ぶのにとても役立ちます。
皆さんがマタイから使徒までの印刷版を活用して、神の子イエス・キリストについていっそうよく知ることができますように。
エホバは聖書のかなりの部分を割いて、私たちがイエスについて知ることができるようにしています。
私たちの贖い主、指導者、王である方についてです。
エホバは自分の子イエスについて知ってほしいと思っています。
イエスを愛し、イエスに信仰を持ってほしいと願っています。
それでぜひ、この新しい聖書を使って、神の子イエスについて、いっそうよく知るようにしましょう。
そうすれば、イエスが完全に倣った、愛情深い天の父エホバを、いっそうよく知ることもできるでしょう。