2019年次総会「私たちにはやるべきことがあります!」 - アンソニー・モリス

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ラマポのプロジェクトについての発表を聞いて、ここにいる私たちはみんな、とてもうれしく思いました。

中継先の会場にいる大勢の兄弟姉妹も、うれしく思ったに違いありません。

その後、世界中で行われている建設プロジェクトの様子を、ビデオで見ることもできました。

でも、エホバの見方ではなく、不完全な人間の見方を持つ人は、こう言うかもしれません。

「ついこの間、ウォーウィックとウォールキルのベテルの献堂式をやったばかりなのに、ラマポ? また建設? まだやるの?」

言うまでもなく、一番大切なのは伝道活動です。

しかし、伝道活動を支え、エホバの貴重な羊をエホバの望まれる通りに養っていくためには、このような建設がどうしても必要です。

エホバは私たちがこの点を理解するよう望んでいます。

兄弟姉妹にもそう伝えてください。

もちろん、1月にはみんな、この話を聞くことができます。

私たちにはやるべきことがあります。

まだやるんです。

休暇を取りたいと思っていた人には、残念なお知らせかもしれません。

統治体の兄弟たちも休暇が必要です。

休暇を取ってはいけない、というわけではありません。

休暇日数はたまっていますが、仕事もたくさんあります。

できるなら休みたいと思っていますし、エホバもそう望んでいます。

でもやるべきことがたくさんあります。

そのことを感謝しています。

仕事に対する正しい見方について、少し聖書から話したいと思います。

ヨハネ 5章です。

皆さんよくご存じの聖句だと思います。

特に、このニューバーグに来ている皆さんは、長年奉仕してきた方ばかりですから、私たちは皆さんの奉仕に感謝しています。

エホバもそうです。

さっき何人かの方とお話ししたんですが、中には、何十年も旅行する奉仕をしてきた方もいます。

兄弟姉妹は長年、一生懸命奉仕してきました。

では、イエスが述べたことに注目しましょう。

ヨハネ 5章です。

イエスは安息日に人を癒やしたことで、宗教指導者たちに責められます。

注目したいのは17節です。

イエスはこう述べています。

「私の父は今までずっと働いてきました。それで私も働き続けています」

ですから、宇宙一の働き者はエホバ神です。

イエスも一緒に働いてきました。

エホバが働く方なので、エホバに仕える人たちも働かなければなりません。

エホバはそう望んでいます。

真の神に仕え、働くのは大きな喜びです。

もう1つのなじみ深い聖句を見てみましょう。

コリント第一 15章です。

ここには、どのように働くべきかが記されています。

私たちがエホバから与えられている仕事についてです。

コリント第一 15:58。

「それで、私の愛する兄弟たち、しっかり立って、動じることなく、主の活動をいつも活発に行ってください。皆さんが知っているように、主のために働くことは無駄ではないのです」

「主の活動を……活発に」行う必要があります。

この大切な活動を行う際、それが伝道であれ、ベテルや建設などの割り当てであれ、正しい見方を持たなければなりません。

次にローマ 12章を見てみましょう。

ここには神の民全体について述べられていますが、私たち一人一人もこのアドバイスを当てはめ、正しい見方を保たなければなりません。

もしここにある見方を失ってしまっているなら、神に祈り、助けを求める必要があります。

エホバのために働くクリスチャンがどんな態度を示すべきかを考えてみましょう。

ローマ 12:11です。

「怠けたりせず、よく働いてください」

エホバは怠けないようにと述べています。

「聖なる力によって熱意に燃えましょう」

そのような熱意を示し、エホバに心を込めて仕えましょう。

エホバは勤勉な態度を高く評価します。

自分に仕える人たちが一生懸命働くことを望んでいます。

建設についていろいろな発表やビデオがありましたので、私も1つのことをお話ししたいと思います。

ここに、私にとって特別な書類があります。

皆さんにも見えるといいんですが。

ここに「建設許可」と書いてあります。

これは特別な思い出です。

ビデオにもありましたが、ウォーウィックの建設前と建設中、奉仕者たちはタキシードにいました。

準備のためにたくさんの仕事が行われていました。

そして、建設に着手できる日を心待ちにしていました。

統治体のメンバーも頑張って早起きし、安全反射ベストを着て兄弟たちを励まし、聖書に基づく話をしました。

安全反射ベストを着て話をしたのは初めてです。

その日は特別でした。

町の担当者たちが動いてくれていたからです。

建設許可が下りたのです。

ゼニーはさっきのビデオで、これで「シャベルを地面に下ろす」ことができると言っていました。

アメリカ英語では普通「シャベルを地面に入れる」と言います。

まあ、ゼニーはアメリカ出身ではないので。

でも、同じ意味なので問題ありません。

ゼニー、悪く思わないでね。

いつもありがとう。

みんなこの建設のために一生懸命働きました。

以前にRBCで奉仕していた人も大勢います。

エホバの組織の建設のために奉仕するのは素晴らしいことです。

その日はいろいろなことがありました。

7月26日のことです。

日付が書類の上に記されています。

金曜日でした。

2013年です。

かなり前のことです。

私は午後1時半から話をすることになっていました。

その2時間前に到着して、兄弟たちと会いました。

11時半ごろだったと思います、その時に建設許可が下りました。

建設プロジェクト委員会の兄弟たちがそこにいました。

兄弟たちも奥さんたちも素晴らしい方々です。

兄弟たちは、「モリス兄弟、このことを発表してもらえますか」と言いました。

「おー、何というタイミングだろう! 本当に光栄なことだ。『シャベルを地面に入れる』発表ができるなんて」と思いました。

聖書に基づく話をして発表を行いました。

こういう栄誉にあずかるのもたまにはいいものですね。

みんなとても喜びました。

そこにいた兄弟姉妹は、その時のことをはっきり覚えています。

聖なる力が働いていたからです。

兄弟たちは「聖なる力によって熱意に燃え」、働く意欲に満ちていました。

その発表があった時、みんな大喜びして、大きな拍手が湧き起こりました。

もちろん、私への拍手ではありません。

「シャベルを地面に入れ」られることを喜んだのです。

大興奮でした。

ですから、私はすぐにその場を離れることができました。

「シャベルを地面に入れる」許可が下りたことで、みんな盛り上がっていたからです。

神が望まれるなら、ラマポのプロジェクトでも「シャベルを地面に入れる」許可が与えられる日が来ることでしょう。

建設予定については、先ほど説明がありました。

エホバに栄光をもたらすのは一生懸命に働く態度です。

その態度を保ちましょう。

神の見方を持っていない人はこう言うかもしれません。

「終わりが来ると思っていないんですか? どうしてこんな計画を立てるんですか? 終わりが本当に近いならこんなことをする必要があるんですか?」

神の見方を持っている人はそうは考えません。

終わりが来るのは、エホバが伝道は十分に行われたと考える時です。

でも、啓示 7章に書かれていることも忘れないでください。

ともすると忘れがちなことです。

バトラー兄弟が開会の祈りの中で述べていた点です。

もっとも、1月に公開されるビデオに祈りは含まれていませんが。

エホバは、やるべきことを教え、それを一生懸命に行うよう勧めています。

啓示 7:1-3には、胸の躍るようなことが書かれています。

「その後、私は4人の天使を見た。天使たちは地の四隅に立ち、地の四方の風をしっかり押さえて、陸地にも海にもどの木にも風が吹き付けないようにしていた。さらに見ていると、別の天使が、生きている神の証印を持って、日の出の方角から上ってきた。その天使は陸地と海を損なうことを許された4人の天使に大声で呼び掛けて、こう言った。『私たちが、私たちの神の奴隷たちの額に証印を押すまでは、陸地も海も木も損なってはなりません』」

天に行くよう選ばれた人の中には、この終わりの時代にすでに亡くなった人も大勢います。

そのような人たちは亡くなる前に証印を押されました。

それに対し、啓示 7章に述べられているのは、エホバが諸政府の人々の心にバビロンを滅ぼす考えを入れる直前のことです。

地上に残っている、天に行くよう選ばれたキリストの弟子たちは、その時に最終的な証印を押されます。

そういうことが起こるのです。

その後、大患難が始まります。

それで、周囲で生じる事柄にある程度注意を向けるようにしましょう。

少なくとも起きている事柄を知るようにしてください。

終わりは近いことが分かります。

そのことははっきりしています。

私たちはその時を心待ちにしています。

大患難は近づいています。

その時を待つ間、エホバと同じ見方を保ち、辛抱強さを示しましょう。

ここニューバーグに来ている皆さんは、長年エホバに奉仕してきました。

特に、法人の会員と奥さんたちはそうです。

1977年の「ものみの塔」には、終わりの時代について意味深いことが書かれています。

そこに書かれていることは今でも真実です。

私たちが時の流れの中でどこにいるかを知ることができます。

エホバの聖なる力の助けによって書かれたもので、今の私たちにも当てはまります。

「ものみの塔」1977年2月15日号112-113ページです。

17節を読みます。

「時が満ちているとわたしたちが考えるがゆえに、あるいは区域をもう何度も回ったとわたしたちが感じるがゆえに、終わりが来るのではありません。エホバが王国伝道という偉大な業を望まれるだけ果たされた時にそれは到来し、その時に『大患難』をもたらされるのです」

さらにこうあります。

「その時まではなすべき仕事があります。そうして、エホバの証人であるわたしたちがそれを行なうべく割り当てられているのです。『大患難』が到来するその時、その伝道の業は前進の絶頂にあり、全地にわたって最も大々的になされているべきなのです。裁きを執行するための主イエスの到来、それはエホバの民に対してさえ、全く突然に来るでしょう。それが来る時、エホバの民は最も忙しく活動しているはずだからです」

考えてみてください。

皆さんはますます忙しくなっているのではありませんか?

今が最も忙しい時です。

間違いありません。

忠実な奴隷が当時からそのような見方を持っていたのは素晴らしいことです。

当時、ある人たちは終わりが1975年に来ると考えていました。

でも、1970年代以降、エホバの証人の数は飛躍的に増加してきました。

当時は200万人ほどでしたが、今では900万人近くになっています。

結論です。同じ「ものみの塔」には、次の素晴らしいコメントがあります。

「エホバの前進する神権社会は、『大患難』に至るまで、また『大患難』の間も活動し、絶えず進み行く組織となります」

最近、建設の取り決めがRBCから今の形に変わりました。

兄弟たちにずっとお伝えしてきたんですが、この建設は新しい世界でも続いていきます。

ハルマゲドン後も行われるのです。

仕事を続け、他の人を訓練してください。

「ものみの塔」はこう述べています。

「霊と真理による神への崇拝は、積極的なもの、熱心なもの、生気のある、前進的なものであるからです。西欧諸国、東洋、その他の土地など、地上のより多くの場所が今や徹底的な証しを受けるようになりました。今後、終わりが来る以前に、『栄光ある良いたより』がどれほど告げ知らされるのかだれにも分かりません」

でも神はご存じです。

良い知らせは世界中で「最も遠い所」にまで伝えられています。

では私たちが、これからも「聖なる力と真理に導かれて」、熱心にエホバを崇拝できますように。

私たちにはやるべきことがあるからです。

動画リンク

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