146期ギレアデ卒業式「あなたは教えの意味と目的を理解しますか」 - ケニス・クック・ジュニア

テキスト

この最初の話の主題は、「あなたは教えの意味と目的を理解しますか」です。

ルカ 5:1-11の記録を取り上げます。

そこには、イエスの弟子たちが一切のものを捨ててイエスの後に従ったことが記されています。

場面はこうです。

イエスの何人かの弟子たちは漁師でした。

しばらくの間、イエスと一緒に行動していましたが、今は漁業の仕事に戻っています。

イエスは彼らの心を動かし、自分に十分に従うよう勧めたいと思っています。

イエスはどうするでしょうか。

ある物を使って、教えの意味と目的を理解できるよう助けます。

では、ルカ 5:1-11を読んで、まずイエスが教えたかったことの意味を考えましょう。

こうあります。

「人々がイエスに群がってきて神の言葉を聞いていた時のこと、イエスはゲネサレ湖のほとりに立っていた。湖畔に2そうの舟が泊めてあるのが見え、漁師たちが舟から下りて網を洗っていた。イエスはそのうちの1そう、シモンの舟に乗り、陸から少し離すよう求めた。それから腰を下ろし、舟から群衆に教え始めた。話し終えると、シモンに言った、『沖に乗り出し、網を下ろして漁をしなさい』。しかしシモンは答えた、『先生、一晩中働いて何も捕れませんでした。それでも、おっしゃる通り、網を下ろしてみます』。下ろしてみると、非常に多くの魚が掛かった。網が裂け始めるほどだった。それで、もう一方の舟にいる仲間たちに合図をし、助けに来てもらった。両方の舟は魚でいっぱいになり、沈みかけた。シモン・ペテロはこれを見てイエスの前にひれ伏し、『私から離れてください、主よ。私は罪深い男なのです』と言った。大漁だったので、シモンも一緒にいた人も非常に驚き、圧倒されてしまったのである。シモンの仲間であるゼベダイの息子たち、ヤコブとヨハネも同様だった。しかしイエスはシモンに言った、『恐れることはありません。今後、あなたは人を生きたまま捕るのです』。この人たちは舟を陸に戻し、一切のものを捨ててイエスの後に従った」

イエスはこの奇跡によって弟子たちに何を教えましたか。

自分を信頼して付いてくるなら、必要なものは与える、ということです。

弟子たちはイエスを信じて行動する必要がありました。

奇跡は現実のものでした。

弟子たちは魚が捕れる様子を自分の目で見て、イエスは必要なものを与えてくれるに違いない、と思ったことでしょう。

これが奇跡の意味です。

弟子たちはその意味を理解しました。

それで、一切のものを捨てて、イエスの後に従いました。

漁業に関係した一切のものを捨てたのです。

全てを捨ててイエスの後に従いました。

イエスへの信仰と信頼がたちどころに強まったのです。

では、私たちに適用して考えましょう。

皆さんは間もなく割り当てられた場所に赴きます。

これからもギレアデで受けた訓練の意味を忘れないでください。

エホバに対する信仰と信頼を築き、エホバとの関係を強める必要がある、ということです。

日々、エホバとの関係を強めていけば、どんな仕事や責任が与えられてもそれを果たすことができます。

エホバはイエスを通して助けてくださいます。

割り当てを忠実に果たし、エホバを賛美できるよう助けてくださるのです。

何をするにしても、謙遜な弟子たちが理解した点を忘れないようにしましょう。

一切のものを捨ててイエスの後に従うことができる、ということです。

では、冒頭で述べた2番目の点を考えましょう。

イエスが行った奇跡にはどんな目的がありましたか。

イエスはどんな大切なことを教えようとしていたのでしょうか。

もう一度ルカ、5章を見て、弟子たちがイエスの命令に従って水の深い所に行って網を下ろした時、どんなことが起きたかに注目しましょう。

非常にたくさんの魚が捕れたので、2そうの舟は沈みそうになりました。

この記録には、弟子たちが魚をどうしたかは記されていませんが、岸に戻ることができました。

水の上を歩いたイエスにとって、舟が沈まないようにすることなど簡単でした。

では、イエスの奇跡にはどんな目的があったのでしょうか。

たくさんの魚が捕れたので非常に驚いた弟子たちに、イエスは何と述べましたか。

こうあります。

「恐れることはありません。今後、あなたは人を生きたまま捕るのです」

イエスはこの奇跡によって、もっと大切なことを教えようとしていました。

弟子たちに必要なものを与えるということだけではなく、弟子たちが多くの人を捕ることができる、ということを教えたのです。

この奇跡は、その後弟子たちが行うことと関係がありました。

たくさんの魚が捕れたように、弟子たちは多くの人を捕ることになります。

何年かして、弟子たちは魚でいっぱいになった舟を思い出し、「人を生きたまま捕る」、つまりキリストの弟子になるよう助けるために、まだまだ頑張らなければと思ったことでしょう。

皆さんがギレアデで受けた訓練は、今しか行えない、この非常に大切な活動を続ける助けになるでしょう。

それがギレアデの訓練の大切な目的です。

ですから、どこでどんな割り当てを果たすとしても、ギレアデで経験した祝福の意味と目的を決して忘れないようにしてください。

エホバとイエスを信頼しましょう。

お二方はいつでも助けてくださいます。

そして、ギレアデの訓練を生かし、支部や奉仕する区域でこの大切な活動を続けてください。

この点については、今日のプログラムの最後の方でもう少しお話しします。

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